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日本の9月企業物価、前年比上昇率が6.8%に鈍化
15 October 2026

日本の9月企業物価、前年比上昇率が6.8%に鈍化

日本銀行が2026年10月13日に公表した速報によると、9月の国内企業物価の前年比上昇率は鈍化した。一方、輸入物価は前年の水準を大幅に上回った。今回の統計は、国内の財の価格と海外から調達する財のコストとの違いを示している。

国内企業物価は前月比で下落

9月の国内企業物価は前月比0.3%下落した。前年比では6.8%上昇し、8月の7.6%から伸びが鈍化した。類別では、農林水産物が前月比8.8%、石油・石炭製品が2.2%下落。一方、電力・都市ガス・水道は1.3%上昇しており、価格動向にはばらつきがあった。

輸入物価は円ベースで前月比0.2%下落したものの、前年比では24.5%上昇した。契約通貨ベースでは前月比1.0%、前年比17.9%の上昇だった。今回の数値は速報値で、次回公表は11月12日に予定されている。出所:日銀・9月企業物価指数。

統計の見方

国内企業物価指数は、日本国内で生産され、企業間で取引される財を対象とする。輸入物価の円ベース指数では、外貨建ての価格を月平均の為替相場で円換算する。契約通貨ベース指数では、取引で合意した通貨建ての価格を用いる。この違いを押さえることで、為替換算の影響と財そのものの価格変化を区別しやすくなる。出所:日銀・統計の解説。

市場への示唆:分析

市場の観点では、国内企業物価の上昇率鈍化と輸入コストの高止まりは、円相場や日本株を見極めるうえで入り交じった材料となる。前月比の下落は企業のコスト圧力が一部で和らいだことを示すが、消費者物価の持続的な減速を確認するには十分ではない。輸入物価の二つの指数の差は、物価圧力の評価で為替要因を考慮する必要性も示している。今後の消費者物価や賃金のデータが、企業から家計へのコスト転嫁が続くかどうかを判断する材料となる。

本記事は一般的な市場情報の提供を目的としており、個別の投資助言ではありません。